第1回 【社会】「消費社会とゲーム社会」2007年11月2日
塚原 史(早稲田大学教授)
井上 明人(国際大学GLOCOM研究員)
社会行動はイノベーションと相互関係にある
第1回研究会では、イノベーションと社会の関係をメインテーマに据えた。
前半は、塚原教授をお招きして、J.ボードリヤールの業績を中心に、高度消費社会における差別化(異化)と新奇性について考察した。ボードリヤールは、高度消費社会では、差異化の競争として記号の消費が行われると論じ、消費者の個性は無限の差異化の追求の中で無個性化し、消費的自由は差異化の強制となると主張した。
後半、井上は、ゲームデザイナーの宮本茂とウィル・ライト、「セカンドライフ」や「ニコニコ動画」を採り上げ、ユーザーのクリエイティビティが高まることで、ゲームがある種のCGM(Consumer Generated Media)に変容してきたと論じた。コンピュータゲームのイノベーションは、記号の消費による社会関与とは異なる、新たなスタイルの「参加」を生み出している可能性がある。
イノベーションと社会の関係を、二つの時代相から捉えた興味深い第1回研究会であった。
第1回のグラフィックリポート
フォーラムに参加したグラフィックファシリテーター やまざきゆにこ さんによる、議論をリアルタイムにグラフィック化した記録です。
(gihyo.jpの連載: 「モヤモヤ議論にグラフィックファシリテーション」)
http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/graphic-facilitation

graphic recorded by Yunico Yamazaki




