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イノベーション行動とは何か? そもそもイノベーションとは何か? もちろん、このプロジェクトではそれ自体を議論しなければならないのだが、まずはイノベーション行動=「イノベーションをめざして行う日々の行動」というくらいに認識してもらいたい。そして自問自答していただけないだろうか、「自分自身は、イノベーション行動を今日はどのくらいしたか?」と。十分に取り組んだ、と満足して一日が終われる人は、きわめて稀なのではないだろうか。
ダイナミックな仕事は、一人ではできない。他人に働きかけ、協業し、一緒に何かを作り上げていかなければならない。そういう仕事のやり方が、日常ではなかなかできないものだ。それはなぜだろうか?
一つの可能性は、それ(ダイナミックな仕事)をやるための場がない、ということではないか。オフィスは、個人が作業をする執務机が並び、あとは会議スペースが適度に確保されているだけだ。この空間からのメッセージは、執務机で分業し、会議スペースで進捗共有せよ、というものになっているだろう。
では、どんな空間が、ダイナミックな仕事をするようメッセージを発するのだろうか。その一つの解が、「フューチャーセンター」という場だ。写真は、KDIの持つフューチャーセンターのエントランスである。フューチャーセンターは、あらゆるワークセッションを行うための特別な空間だ。
このような場としては、IDEOがクライアント企業向けに設計した「イノベーションジム」がある。フューチャーセンターもイノベーションジムも、新しい発想を出したり、組織を超えて協業するための場だ。こういった新しい場の作り方が、イノベーションが起きにくい組織文化を変容していくうえで、たいへん重要になってくるだろう。
イノベーション行動科学では、このような、「場」と「(個とグループの)行動」の相関関係を研究していきたいと思う。それは、新しいマネジメントの手法になるであろう。



