◇プロジェクトリーダー
博士(工学)、国際大学GLOCOM主幹研究員「イノベーション行動科学」プロジェクトリーダー

「市場競争だけを見ている企業活動から、真のイノベーションは生まれない」という想いから、イノベーション行動科学プロジェクトを立ち上げた。経営コンサルタントとしての経験の中で、イノベーションと言うと、どうしても技術や戦略の議論に終始してしまう企業が多いが、実は「人の行動」が何より成否に大きく関わっていることを実感してきた。イノベーションに駆り立てられる人の行動をより活性化し、人の行動の連鎖を生み出すことが、真のイノベーション経営であることを証明し、広げていきたいと考えている。
【主な経歴】本籍は、富士ゼロックス株式会社 KDI(ナレッジ・ダイナミクス・イニシアティブ) シニア マネジャー。東京工業大学SIMOT(インスティテューショナル技術経営)特任准教授を兼務。そのほかに、日本ナレッジマネジメント学会評議員、ベンチマーキング部会長。著書に「サラサラの組織」(共著・ダイヤモンド社)、監修に「コミュニティ・オブ・プラクティス」(翔泳社)などがある。専門分野は、情報処理分野 (CSCW、グループウェア、ソーシャルネットワーク)、経営学分野(ナレッジマネジメント、コミュニティ・オブ・プラクティス、イノベーション経営)。
GLOCOM客員研究員、プリンシプル・コンサルティング合同会社 代表社員

【主な経歴】リクルートにおいて、事業再編、組織コンサルティング事業の立ち上げ、リクルートブックの商品企画などののち、リクルートブックオンザネット(現リクナビ)の商品開発を責任者として手掛ける。AIを使った求人求職の次世代マッチングシステムは、日経コンピュータ主催のコンテストでグランプリを獲得したものの、実用化にいたらず。その後、技術移転(TLO)事業の事業企画を担当。独立後、クライアント企業において、ゲームセンター店舗のスクラップアンドビルド、高スキル人材の派遣ビジネス、CBT(コンピュータによる能力測定試験)事業の開発などを手がけ、プロフェッショナルな個人の団体であるNPOインディペンデント・コントラクター協会を設立し理事長となる。
また02年に出版した『社長!それは「法律」問題です』(日本経済新聞社)がベストセラーになったことから、コンプライアンス、内部統制の業務を依頼されるようになり、産業再生機構のもとで再建中であった、?カネボウ化粧品のチーフコンプライアンスオフィサー(CCO)を担当する。今夏、コンプライアンス、リスクマネジメントにかかわるコンサルティング事業を中心とするプリンシプル・コンサルティング合同会社を設立、代表社員となる。
著書に「『社長!それは「法律」問題です』、『これって違法ですか?』、『インディペンデント・コントラクター』(共著:日本経済新聞社)、『それでも不祥事は起こる』、『転職後、最初の一年にやるべきこと』、『戦略プロフェッショナル・ベーシックスキル』(日本能率協会マネジメントセンター)、『プロマネの野望』(翔泳社)など。
国際大学GLOCOM客員研究員、CAC-社会起業家研究ネットワーク代表

【主な経歴】大阪大学大学院国際公共政策研究科博士前期課程修了。国際科学振興財団専任研究員、総研大スコープ・プロジェクト研究員などを経て、2001年、CACを設立。「社会起業家」の普及に努める。国際共同研究プログラム、企業との協働による人材育成プログラムなどを推進。NPO論、社会起業家論、兼任講師(立教大学大学院、明治大学、明治学院大学)。『ボランティア革命』(共著, 東洋経済新報社)、『NPOデータブック』(有斐閣)など著書多数。
株式会社ケイズワーク代表取締役、国際大学GLOCOM客員研究員

私が代表を務めているケイズワークでは、企業組織の「活性化」に取り組むことが多い。
組織の「活性化」とは、なかなか奥の深い言葉である。生産性の向上という単純なモノサシでは測りきれない豊かな「全体」を、その言葉は指しているように見える。
不活性化な組織を観察していると、「ここでなら新しいことがやれる」「何かを創り出すことができる」という希望や期待が壊れてしまっていることに気づく。私見だが、なんらかの創造的活動に参加できる、あるいは自ら起こせると感じた組織人は、その組織に前向きの気持ちを抱くはずだ。持続的なモチベーションを創り出す力は、物理的報酬よりも、未知の成果を生み出し、それが認知されることへの期待の方がずっと大きい。
イノベーションは特殊な人による特異な「事件」ばかりではない。むしろ、ふつうの人が「新しい何か」を創り出すことで仕事の醍醐味を味わい、自身を成長させるきっかけをつかみ、チームに貢献する喜びを経験するプロセスである。組織の活性化とは、そんなプロセスを恒常的に生み出せる仕組をデザインすることに他ならない。
コアネット教育総合研究所所長、国際大学GLOCOM客員研究員

コアネット教育総合研究所では、学校に対するコンサルティングを中心に、学校経営や教育に関する調査・研究等の業務などを行っている。
学校現場で起こっている様々な問題は、生徒や教師が悪いのではなく、取り巻く社会や制度、組織に問題があるという立場に立ち、現場の力を活かした現場発の教育改革を支援することを目指している。その意味で、イノベーションを人々の行動から捉えようとするイノベーション行動科学研究の考え方に共感し、イノベーションにつながる行動を誘発・促進する組織、イノベーションが自然と起きる社会のあり方を研究していきたいと考えている。
教育は社会を構成する人をつくる根幹である。いま地球上には、環境問題や格差・貧困問題など、私たち一人ひとりが意識し行動しなければ解決しない問題がたくさん存在する。一人ひとりがイノベーション行動を起こし、よりよい世の中を築くことにつなげることができる社会システムを考えていきたい。
国際大学GLOCOM主任研究員・准教授

オープン・イノベーションがいち早く進行した情報通信産業の歴史と事例の分析を通じて、個人を主体とする価値共有のネットワークはいかに形成されるか、人々の結節点となるようなキーパーソンはどのような行動特性をもっているかについて考察している。近年の主な論文は、「情報政策史の時代区分に関する提案―経済産業省と情報産業を中心に」『日本社会情報学会学会誌 第19巻-1号』日本社会情報学会(JASI)・2007年、「イノベーション行動を促すICT利用戦略」国際CIO学会秋季研究大会発表論文・2008年、「イノベーションを促進させるプロットフォーム戦略」国際大学GLOCOM『智場』113号・2009年など。
【主な経歴】東京大学大学院人文社会系研究 科博士課程(社会情報学)満期退学。IT関連の雑誌出版・執筆活動を経て、2005年から現職。中央大学(情報通信産業論)、国士舘大学(国際情報論・情報政策論)の非常勤講師を兼務。情報システム学会理事、財務省「グローバル化と経済の構造転換を考える研究会」構成員、社会経済生産性本部報化推進国民会議「電子自治体検証委員会」委員などを歴任。
国際大学GLOCOM研究員

研究者としてのモチベーションは、エンタテインメントのために発展したコンピュータ・ゲームが、いかに画期的な技術なのか、ということを説得的に示すことにある。行動や、感覚を伝達するための様式としてコンピュータ・ゲームというメディアはとても特殊な発展を遂げており、おそらく長期的には社会における重要なコミュニケーション・メディアの一つとして位置付けられるものだろうと考えている。
【主な経歴】コンピュータ・ゲームにかかわる産業研究、表象文化研究が専門。日本デジタルゲーム学会(DiGRA Japan)委員。1980年生まれ。2003年慶應義塾大学総合政策学部卒。2005年慶應義塾大学院政策・メディア研究科修士課程修了。2006年2月より現職。コンピュータ・ゲームのほかに、コンテンツ産業、オーグメンテッド・リアリティや、CGMにかかわる研究プロジェクトにも参加。
国際大学GLOCOM研究員

企業のマーケティングは、デジタル化、IP化に伴う技術革新、特にインターネットの登場によりインタラクティブ性を重視する戦略への転換を迫られている。企業が儲けるために市場分析に躍起になったところで、結局のところ市場を形成しているのは「個人」。マス市場を細分化してカテゴライズするだけでなく、徹底的に個人に着眼したコミュニケーションが模索されている。GLOCOMが取り組むイノベーション行動科学研究は、「個人の行動」に着目するという点で、従来のイノベーション研究とは全く異なるアプローチだ。企業人からすると、社会起業家やビジネスプロデューサーというプレイヤーは、社会や組織の中で「特殊な存在」に思えるかもしれない。しかし、彼らの素朴な問題意識を出発点に議論を積み重ねることで、一般のビジネスマンに応用できるノウハウが多く見いだされる。GLOCOMでの共有体験が、組織や社会の明日の「イノベーション行動」へつながることを期待している。
【主な経歴】大手通信会社にて、経営企画、マーケティング戦略担当等を経て、現職。